こんにちは、工業高校卒業から大手化学品メーカー子会社でおよそ3年働いた経験のあるレイです。
さて、皆さんは大手子会社に対してどんな印象を持っているでしょうか?

安定してるし将来安泰でしょ!



親会社のブランドもあるし子会社でも問題ないでしょ!
おそらくこんな印象を持っている人が多いのではないかと思います。
今回は「大手子会社の良いところと悪いところ」について解説していきます。
この記事を通して、大手子会社について考えるきっかけとなってくださいますと幸いです。
地方大手子会社の悪いところ5つ


地方大手子会社の悪いところについては下記の通りです。
- ルーチンワークが多い
- 業務を通じた成長やスキルアップが難しい
- 転勤や異動、リストラのリスク
- 出世が難しい
- 古い社風が残っているところ
ルーチンワークが多い
仕事内容や仕組みについては確立されております。その方が効率よく業務をこなせるからです。その代わり毎日同じような業務の繰り返しだったり、誰でもできる業務ばかりだったりします。



この仕事を続けて将来どうなるのか?
他に自分がやりたいことはないのか?
一度きりの人生このままでいいのか?
私の場合、仕事に一つでも不信感を抱いてしまうと他にも余計に考えてしまって、だんだん仕事が嫌になりました。
人事や上司に訴えて、異動願いを出すことも可能ですが、社風はそこまで変わりないでしょうし、そこまで業務も難しくないでしょうし、若手のうちは裁量の大きな仕事を回してもらうのは難しいでしょう。
会社にとっては歯車として、毎日同じ業務を行ってくれることが望ましいでしょうけど、それが本人にとって良いこととは限らないと思います。
業務を通じた成長やスキルアップが難しい
仕事は仕組み化されており、マニュアルも用意されているため余程のことでなければ誰でもできるような業務を任されます。最初は覚えるまで大変でしょうけど、覚えてできるようになればただのルーチンワークです。
また、上の役職のポストも空いてなければ、企業の構造上、出世するのも難しいです。
毎日同じ業務をこなすだけでは徒労で終わる可能性が高いです。



将来を見据えてスキルアップできないのは
やばいのでは?
会社が成長やスキルアップの機会を与えてくれないのなら、自分で行うしかなさそうです。
転勤や異動、リストラのリスク
大手子会社とはいえ、本当に安定しているかどうかはわかりません。多くの企業でも希望退職を装ったリストラが行われており、いつ何時どうなるのか想定できません。



私の会社でも構造改革の流れで、
転勤か退職か迫られました。
辞めましたが。
若手のうちは良いでしょうが、年齢を重ねた時、会社の言いなりにならざるを得なくなる可能性だってあるでしょう。
VUCA(ブーカ)と呼ばれる不確実な時代。真の安定は自分で作り、そのために行動しておかなければならないです。
出世が難しい
たくさんの人が働いており、その全員がライバルとなります。ただ業務をこなしてるだけだったり、スキルアップをサボると優秀な人から抜かれて、出世のチャンスがなくなります。
それに業務が単調だったりしてスキルアップができずに、「静かな退職」状態にもなり得る可能性もあります。



責任取りたくないから平社員が良い〜
出世するのも大変ですが、出世した後の方が仕事量に責任がかなり増えているように感じます。
仕事内容があっていて苦にならず進んでやれるのであれば、出世するのが良いと思いますが、ずっと平社員のままだとリストラなどのリスクが高くなります。
出世しなくとも個人でスキルアップや副業したり、何か自分でキャリアアップにつながることをする必要があります。
古い社風が残っているところ
年功序列、書類、ハンコリレー、リモートワーク不可、無駄な業務、無駄な会議などなど。
スピード感に欠けて、非効率に業務をこなすことが推奨される企業の風土となっていることが多く、やる気も削がれます。
今は、リモートワークやチャット文化が普及している会社が多く、古い社風には染まらないように工夫すべきです。
大手子会社が良い4つの理由


さて、ここまで大手子会社の良くないところばかり並べてきましたが、良いところももちろんあります。
実際に働いてみて良かったと思ったところは下記となります。
- 社会的信用度の高さ
- 福利厚生
- 教育制度の手厚さ
- 転職に有利
社会的信用度の高さ
車や住宅ローン、クレジットカードの審査など、ほぼ100%通ります。
それに加えて、親や親戚からのかなり好印象です。
普通に生活する上では、あらゆる面で有利なことが多いです。
福利厚生
私の会社では主に以下のものが福利厚生でした。
- 社宅・独身寮完備
- 家賃手当・住宅手当
- 社員食堂
- 結婚・出産お祝い金
- 退職金
- 有給・サポート休暇
これらのおかげで、経済的な負担が少なかったです。
おかげでプライベートも充実させることができて、本当にありがたかったです。
教育制度の手厚さ
入社前に、丁寧にビジネススキルの基礎教育を実施してくれたり、現場研修もじっくり時間をかけて行ってくれます。
さらに自己啓発を促す教育制度もあって、条件を達成すれば補助してもらえたりもするのでやる気のある人からすれば大変ありがたいです。
また外部研修なんかもあり、他社の大企業社員と共に教育を受け、繋がりを持つことができます。もちろん研修に行くだけでも給料が支払われます。
転職に有利
大手子会社で働いていたということで社会的信用が大きく、さらに優秀な人に見ていただくことができるため、転職ではかなり有利になります。
その代わり、退職をすると親や親戚からの目、社会的信用度が落ちるため覚悟が必要です。
まとめ


ここまで大手子会社の良いところと悪いところについてまとめてきましたが、
私としての結論は
「やりたいことがなければ大企業へ就職して、やりたいことを探す」
「やりたいことがあれば、大企業には行かない」
がいいかと思われます。
やりたいことがなければ、とりあえず大手子会社で仕事を続けてみてそれが合っていればそれでいいと思います。また、もしも嫌になったとしても大手子会社で働いていた肩書があるため、転職も難しくはないのでとりあえずやりたいことがなければ大手子会社がマストです。
学生のうちから何かに熱中してきたり、どうしてもこれがやりたいってものがあれば、中小企業でもベンチャー企業でもいいので就職した方がいいです。早いうちに実務経験を積んで、副業したりもっとスキルを身につけて将来的に独立を視野に入れた方がいいです。
大事なのは「自分がどうしたいか」ですので、それを叶えられる会社で働いて、キャリアは自分で築いていきましょう。