こんにちは、化学品メーカーの工場で約3年間働いた経験のあるレイです。

やりたい仕事ないし、工場で働いてみようかな、、。



工場の仕事も選択肢に入れておきたい、、。



工場勤務悪くないですよ!
工場勤務はルーチンワークが多いものの、未経験からも受け入れてもらいやすく色んな人が働いています。
それでも工場勤務について気になることは多いと思います。
この記事を読めば下記のことを知ることができます。
- 工場の雰囲気
- 仕事内容
- 人間関係
- 休み、福利厚生等
この記事を通じて、工場勤務がどんなものか知るとともに、キャリアのことなども理解を深めてくださいますと幸いです。
感想


最初に社会人として経験を積むなら良い仕事だと思います。
充実した福利厚生で毎月安定した給料にボーナス、有給もしっかり取れます。
仕事内容は覚えるまで大変ですが、1年も働けばほとんど一人でこなせるようになります。マニュアルも完備されており、毎日コツコツと覚えて作業していけば問題ないです。
それに業務内容も毎日ほぼ同じで、仕事を続けて経験を積んでいけば一人で黙々とこなせるようになります。
人間関係もさほど気になることはないでしょう。
人によって好みは分かれると思いますが、なんでもいいから働いて仕事の経験を積んで、のんびり過ごしたい人にとっては最高の仕事だと思います。
どんな仕事内容なの?
工場勤務の仕事は職種でいうと、「製造オペレーター」です。
そして私の場合、クリーンルーム内で働いていたので、それを前提にお伝えいたします。
製造オペレーター
製造オペレーターとは工場の生産ラインや製品を作っている装置を監視したり、操作する仕事です。
すでに業務のやり方は確立されており、生産管理系のシステムも出来上がっているため、それらを元にひたすらオペレーションを回していきます。
そして私が経験した業務内容は主に下記の通りになります。
- 製造設備のオペレーション、データ入力
- 製造設備の点検、引き継ぎ
- 製品の測定、品質検査業務
- 製造設備のトラブル対応、メンテナンス作業
- 生産現場の安全向上、改善提案
オペレーション、測定などは毎日作業するため覚えるのが簡単です。
しかしトラブル対応、メンテナンスなどはいきなり発生したり、毎日行うものではなく、覚えるのには苦労しました。
そして社内で頭角を表し、実績を出すチャンスが「改善提案」です。
どれくらい業務、コスト削減になるのか、空いた時間を同有効活用するのか、検証したりいろんな部署を巡ってレポートをまとめたりして大変ですが、実績を上げられます。
そして改善提案の内容は職務経歴書に記載する際にも役立ちます。



改善提案で行った内容を職務経歴書にまとめて、
次の転職でのアピールに繋げちゃお〜!
社内のみならず社外でも評価されるように良さげな改善提案は1件くらい出しておくと良いと思います。
勤務体制
交代勤務となります。昼と夜、休日それぞれ交代4班でチームを編成してオペレーションを行います。
交代勤務は主に2交代と3交代に分けられ、会社によって異なります。
2交代 | 3交代 | |
勤務時間 | 12時間 | 8時間 |
シフト | 昼勤・夜勤 | 日勤・準夜勤・夜勤 |
休み | 月の半分(規則的) | 週2(不規則) |
私の場合、2交代で2日働いて2日休むといったサイクルで働きました。
1日の拘束時間がおよそ12時間と長めです。
その分休みが多くて休日も充実させることができました。



夜勤の帰りだけは気をつけましょう〜
僕は運転を間違えてタイヤを破壊しました、、。
3交代だと不規則で体調を崩しやすいため、2交代で規則正しいリズムで働くことをおすすめします。
給料
月収はおよそ20万ほどになっております。年間2回のボーナスを合わせて、年収はおよそ300万を超えるくらいです。
あくまでも地方にある大手の子会社ですので、都会に比べると水準は低い方かと思います。そんなスキルがなくても年収300万円稼げる仕事ですので、良い方なのではないでしょうか。
昇給もありますが、毎年数千円くらいです。



お金貯めて自己投資や好きなもの買っちゃお〜!
人間関係
人間関係については普通かと思います。わからないところがあればいつでも聞くことができます。
ただ、年齢層は高い人が多いかなという印象です。あまり20~30代は見かけませんでした。
オペレーション業務はセッパ詰めてやる業務でなく、暇なときは周囲の人とよく雑談しました。
割とテキトーでフレンドリーな人が多いです。



美味しいグルメの話や趣味の話で乗り切ろう〜
メリット・デメリット
私が工場勤務で1年働いた上で感じたメリット・デメリットについてご紹介します。
メリット
- 休みが取りやすい
- 給料が安定している
- 誰でもできる仕事
- 社会人としての心構え・マナーを学べる
休みが取りやすい
仕事を覚えることさえできれば、仕事量が変わらず忙しくもならないため、休みが取りやすいです。
業務が属人化されてるということも一切ないです。それにもしも休むことで業務が回らないということがあれば、別の班から休日出勤という形で対応されるので問題なく休むことができます。
給料が安定
給料が成果によって増減する仕事もありますが、工場勤務だと基本給が決まっておりますので毎月安定した給料がもらえます。さらに手当(夜勤、休日、休出)なんかも色々付きますのでさらに増えます。
それにボーナスがもらえる会社だって結構あります。
誰でもできる仕事
単純な仕事が多いので最初仕事を覚えてしまえば、あとは一人でこなしていくことができます。覚えるまで大変ですが、そこまで難しくなく毎日同様に繰り返すため覚えやすいです。
何か専門的な知識が求められるということもないので、知識不足といったこともなく安心して働けます。
仮に何かスキルがあって欲しいとしたら、基本のパソコンスキルです。
社会人としての心構え・マナーを学べる
学生の頃に教わった「社会人として心構え・マナー」ですが、より深く学ぶことができます。入社後に研修や実務を通して学ぶことができます。身だしなみや言葉遣い、ノートにメモを取ることについてです。
特にコミュニケーション能力や報連相の重要性が実践を通して学べると思います。
デメリット
- ルーチンワークでつまらない
- 市場価値が上がらない
- 夜勤がキツイ
- ヤバそうな人がいる
ルーチンワークでつまらない
工場勤務の仕事は同じことの繰り返しになります。楽に感じる人もいると思いますが、向上心がある人や変化のある仕事を求める人にとってはつまらないと感じる可能性があります。
そんな時は、より効率化や改善提案に繋がりそうなアイデアを考えたり、いろんな人とコミュニケーションを通じて新たな発見を探すと良いかもしれないです。
そして仕事に帰った後に、副業やリスキリングに挑戦してステップアップを目指すのが良いと思われます。



私もいろんな人と雑談して業務を過ごし、
帰宅後にIT系を勉強してました〜
市場価値が上がらない
正直なところですが、誰でもできる仕事のため専門的な知識が身に付かず、異業種や転職先で評価されることが難しいです。
年齢が若いうちだったらまだ問題ないですが、勤務年数を重ねるうちにだんだんと選択肢が狭まってきます。それに居心地が良かったり、周囲の人間があまり頑張ってない様子を見ると自分も頑張らなくて良いと思ってしまいます。
それでは茹でガエル状態となってしまう危険性が高く、定年近くになってリストラ候補にされる危険性も高くなります。
若いうちから危機感を持ち、業務では改善提案を積極的に行い、休みや隙間時間にリスキリングや副業などして、会社に人生を委ねないように頑張ると良いと思います。
夜勤がキツイ
生活リズムがズレてしまい、体調も崩しやすくなってしまいます。
自律神経の乱れや食事時間がズレることによって、体型の変化が訪れたり、怒りやすくなったりなど体調の変化が現れてきます。
体調が悪い日は無理せずに休んだ方が良いと思われます。働くことよりも健康が一番大事です。



耳栓、アイマスク、遮光カーテンがあれば
眠りやすくなるかもしれません。
ヤバそうな人がいる
明らかにどう見てもヤバそうな人がいるというのも工場における醍醐味です。
見た目であったり、タバコ・酒、体型、独り言を喋っている人などいろんな人がいます。
ですが、どんな事情があっても働けるというのは工場勤務におけるメリットであるとも思えます。
向いている人・向いてない人
私が実際に働いてみて感じた工場勤務に向いている人と向いてない人について紹介していきます。
向いている人
- やりたいことがない人
- 難しいことをせず楽に働きたい人
- やりたいことがある人
やりたいことがない人
工場勤務は指示された通りのことをやるので、やりたいことがない人でも問題ありません。
工場勤務を続けながらプライベートを楽しんだり、やりたいことを探しながら働いていくと良いかと思います。
ですが、目的なくダラダラ長く働くのは避けるべきと思います。
難しいことをせず楽に働きたい人
学歴や特別なスキルも必要なく毎月きっちりとした給料がもらえるからです。また経験や思考力も求められないため昇格や昇給のチャンスも平等にあります。
昇格や昇給することで仕事が忙しくなったり責任が重くなる可能性もありますが、その場合は断れば問題なしです。
やりたいことがある人
将来やりたいことがあるけどお金が必要な方、生活を維持しながらやりたいことを続けたい人にとって工場勤務はオススメです。
仕事が楽で休みもしっかりとれますので、やりたいことと仕事の両立が可能です。
独立を目指す人、副業してるけど安定した収入源が欲しい人、将来学校に通いたいなどいろんな夢や目標を持ちながら働くのも非常に良いです。
向いてない人
- 変化を望んでいる人
- 向上心のある人
変化を望んでいる人
工場勤務は同じことの繰り返しなので、いろんな仕事をしたい人や変化を望んでいる人には向いてないと思われます。
場合によっては他部署に異動することも可能ですが、他部署も工場で作っている製品に関わる業務がほとんどなので、異動しても同じ製品に関する別の業務になる可能性が高いです。
また会社の構造的に考えるとほとんどがJTC(伝統的な日本企業)系の社風で、仕事を自分で動かせているという感覚が持てず、楽しく働ける可能性が低いです。
向上心のある人
工場勤務は経験年数を重ねることで昇給・昇格のためキャリアアップもすぐにはできません。
上司からの評価によって昇格や昇給となりますが、そもそも上司がいつも仕事っぷりを見てくれているわけでもなく納得のいく評価がされるとは限りません。
転職するか働きながら自分でキャリアを開拓していく方向性が望ましいかもしれません。
これから工場勤務に就く方へ
工場勤務は最初につく仕事としてはオススメできます。思ったより楽なのにもかかわらずしっかりと稼ぐことができて、プライベートも充実させることができます。ですが、明確にやりたいことやキャリアプランが工場でない人はやめた方がいいです。
もしも工場勤務をするなら、なるべく大企業をお勧めします。働く環境が整備されており福利厚生が充実しているのは大抵が大企業だからです。
私自身、最初は仕事が覚えられなかったり、大きなミスをしてしまっていろんな方に迷惑をかけて辛いこともありました。
ですが、周囲の方々にサポートされてなんとかできるようになって、実績を上げるようになってきました。焦らずにコツコツ自分のペースで頑張っていきましょう。
たとえ工場勤務がダメだったりしても世の中にはもっといろんな仕事がありますので、視野を広げてリクルートやマイナビ、dodaなどの転職サイトを覗いてみることをオススメします。
まとめ


ここまで工場勤務で働いた経験をもとに、仕事内容やメリット・デメリット等を紹介してきました。
この記事を通して工場勤務への理解を深めたり、何かしらお役立ちできる情報となれば幸いです。
ぜひ最初の就職先として工場勤務を検討してみてください。